手が心を包む困難を乗り越えて
美しい生き方を取り戻そうと願うすべての人々を
よろこびへと導きたい
エステティックを通じて心を解放する
ソシオエステティック
エステティックのあたらしいカタチです

ソシオエステティックとは?

闘病生活を送っている方、介護を受けている方、高齢者の方、あるいは社会的苦境にある方を癒し、励ましたい。
どこにいても、どんな状況にあっても、ひとがひととして生きるために、ひとがひととして美しくあるために、エステティックの力を活かしたい。
そんな想いから生まれたのがソシオエステティックです。
傷ついた心に対する十分な理解と人々の生き方に対する深い敬意をベースに、医療や福祉に関する知識に基づいてケアを行います。
医療機関や福祉施設の専門家チームと協力しながら、エステティックを提供することで精神的なやすらぎをもたらします。

そのやさしい指先が、心まで包み込む。

HEART IN HANDS

ソシオエステティックの流れ

医療・福祉のスペシャリストとコミュニケーションを重ねながら
いのちの輝きを引き出していきます。

助けたい、守ってあげたい、癒してあげたい、きれいにしてあげたい。
ひとを思う心と心がつながってソシオエスティックの輪が完結します。

1

医師、看護師、介護士、作業療法士、理学療法士、介護支援専門員の方々と患者の状態などを確認

2

化粧品をコンパクトにまとめ、ケアの準備

例1

利用者様の状態をみながらケア

例2

利用者様の状態や要望により話を聞くのみで終わる場合も

例3

利用者様数名とともにワークショップを行い、ネイルなどをすすめることも

3

ケア後に利用者様の状態などを報告

例えば介護老人保健施設では、このようにソシオエステティックが行われます。

CODES JAPONの紹介

ひとりの女性の心で芽生えた想いが、エスティックをやさしく変えていきました。

ルネ・ルジエールは、エスティックの資格を取得し、1950年に、トゥールでエスティックサロンをオープン。
そこでの体験が、彼女のその後の人生を大きく変えたといえます。
エスティックが、一般に思われているように、決して表面だけを美しくするものではないこと。
心の奥深くにまで入り込み悲しみや悩みから救ってあげることができるものであることを多くの人々への施術を通じてつかみ取りました。
やがて、裕福で健康な人々だけはでなく、病気の人や心の病を抱えた人、社会的な弱者にまでエステのよろこびを伝えたいと願うようになります。
そして、自分の持っているエステティックの知識だけではなくより深い医学的な理解が必要であると痛感し、国立トゥール医科大学病院の扉を叩いたのです。
その後、精神科病棟や刑務所、老人ホームなどでボランティア活動を開始。
1978年、トゥール医科大学病院内にCODES(コデス)を開設。
1997年には国から「ソシオエスティック能力資格」の資格名で、技術教育資格として認可され、CODESの教育機関が国家から認められるまでになりました。
彼女の精力的な活動とともに、ソシオエスティックの需要性が認知され、フランスでは、医療や福祉の分野で重要な役割を担う存在としてしっかりと根付いています。

※CODES:人道的、社会的エステティック選択講座

Q&A

Q

ソシオエステティックの定義と目的を教えてください

A

ソシオエステティックとは、人道的・福祉的観点から精神的・肉体的・社会的な困難を抱えている人に対し、医療や福祉の知識に基づいて行う総合的なエステティックです。エステティックの施術によって人を癒し、励まし、QOL(生活の質)の向上に寄与し、その人が本来の自分を取り戻すために支援することを目的としています。

Q

施設でのソシオエステティックの流れについて教えてください

A

ソシオエステティックは医療や福祉のチームの一員で行うことが原則です。例えば、医療施設では、はじめに医師や看護師とのカンファレンス(会議)を行い、患者さまの情報を得ます。その患者さまにソシオエステティックの説明をし、施術にはいりますが、場合によっては施術をしないで終わることもあります。施術後にもカンファレンスを実施します。チームで行うために、医師や看護師と患者さまにの情報を共有をしていくことが必要だからです。

Q

医療施設や福祉施設で行うエステティックをソシオエステティックというのですか

A

ソシオエステティックはその定義と目的にそって、医療や福祉のスタッフとチームで行うものです。単に医療施設や福祉施設で実施するエステティックをソシオエステティックとは呼びません。

Q

ソシオエステティックの技術とエステティックの技術の違いは何ですか

A

ソシオエステティックは「エステティック」という名がついてはいますが 本来のエステティックとは大きく異なるものです。ソシオエステティックは、利用者さまの病状や症状を把握し、肉体的・精神的苦痛の軽減のために何が必要なのかをきめ細かく観察して、より効果的な心理的作用を与えることを目的として施術をします。また、施設で働くスタッフとのチームで行うものなので、人間関係を保ち、育む能力も必要です。ソシオエステティックはこのようなものをトータルにみた上での技術です。

Q

医療や福祉の理論を学ぶソシオエステティシャン養成講座の内容は難しいのですか

A

ソシオエステティシャン養成講座では医療や福祉の理論を幅広く学びます。医療の理論など講義の内容が難しいのではと不安を抱かれるかもしれませんが、講師の先生が丁寧にわかりやすく指導するので心配はいりません。

Q

ソシオエステティシャンの資格について教えてください

A

ソシオエステティシャン養成講座はフランスのソシオエステティシャン養成施設のCODESと提携していますので、修了するとCODES JAPON認定ソシオエステティシャン資格が取得できます。CODES JAPON認定ソシオエステティシャン資格は日本国内の民間資格です。

Q

ソシオエステティシャン養成講座を修了してからの活動について教えてください

A

フランスでは30年以上の歴史のあるソシオエステティックも日本ではまだはじまったばかりの活動です。日本のほとんどのかたがソシオエステティックを知らず、その意義も認識されていません。ソシオエステティシャン養成講座修了後は、日本にソシオエステティックを根付かせるために、協会、協力施設、修了生のみなさんと一緒になって普及・推進活動を行い、エステティシャンの専門職として成立させるために尽力していきます。